本田宗一郎に見る経営とは
2009/05/12
本田宗一郎といえば、ホンダの創設者です。
先日、彼の著書を購入しました。本のタイトルからすごいですよ。
「俺の考え」
いやー、大変失礼ながら、こんなタイトルじゃ売れないでしょと思っていたら、最初のプロローグに本人が「こんなタイトルじゃ売れない」と書いていらっしゃる。(笑
本で食ってるわけじゃないからいいということだそうで、それもごもっともです。(笑
文庫本サイズで、本当に薄い本なんです。さくっと読めました。
読んでみると、どうやら昔も今も悩みのタネや、考えることや、社会情勢はとても似通ったところがあるんだなぁと思いました。
ということは、経営に関しては、それは細かいところは様々あるとは思いますが、本質的に変わっていないということですね。改めて自分の着目点が間違っていなかったことに気づかされました。
そして驚いたのは、本田宗一郎は当然、技術の人間ではありましたが、それを経営とうまく融合させた方だったんだということです。(すごく誤解を受けそうな言い回しかもしれません)
彼は技術は研究者や職人がつくっていくことを知っていました。同時に、彼がいう「マスプロ(大量生産)」は研究者や職人がつくるのではなく、会社がつくっていくことを知っていました。
言われると当然のような気がしますが、これがなかなか難しい。
職人技というと聞こえはいいけども、それは結果としてマスプロにならない。
じゃあマスプロだから職人技を否定するということじゃなく、職人技をマスプロできるような体制、システム、そういった準備をする方だったんですね。
弊社がつくるシステムが、まさしくそのような方向を向いていたので、なにかこう勇気がわく思いでした。
弊社がつくるものは、表ではHTMLやCSSといったものです。
しかし、その裏にはPHPやDBといったシステムが稼動しています。
それぞれ、コーダーやプログラマーといった職人がつくっているものです。
しかし、ライブ山形をはじめとして、そういった製品に対して「誰でも扱えるようにする」というコンセプトの提案が売れています。それは、その世界を職人のものだけにせず、少し訓練されたスタッフなら誰でも扱えるようにするということです。
一時はこういった方法が間違っていたかなぁと思ったこともありましたが、本田宗一郎さんのおかげで、これは間違っていない、1つの考え方なのだと改めて気づかされました。
(他にもいろいろな考えがありましょう)
ぜひ本田宗一郎さんの本を読んでみて下さい。
薄い本ですけど、内容はものすごい的確で、身に染みて参考になります。
(だいたい、本当に登りつめた経営者は長ったらしい本を出さないものです。理由はおわかりになりますよネ)