バックアップすればデータは消えても大丈夫
2008/07/03
先日、とあるお客様から「データが消えた!」というご相談を頂きました。
それは結局、復旧できたのですが、バックアップについてのTipsを書きたいと思います。
まず、2008年においてはデータは「消える」と思って下さい。要因は様々あります。
1. 操作ミスによってデータが消える
2. OSが立ち上がらなくなりリカバリしたくてもデータが取り出せない
3. ハードディスクの物理的クラッシュ
1については誰でもどこでも起こりうるものです。
2はWindowsOSによくありますが、印象としてはだんだんOSの安定性が劣化していくような感じになって、突然立ち上がらなくなったりもします。
3はいつ誰にどこで起こるかはわかりません。体感では3年~はいつ壊れてもおかしくない状況にあると思っています。10年使えるか、3年で壊れてしまうかはわかりません。
でも、それに対して怖いと思う必要はありません。
『転ばぬ先の杖』という諺の通り、データはバックアップしておけばいいんです。
手軽にできる範囲で一番いいのは上図であるような、RAID1と外部バックアップを取ることです。
まずRAID1という技術ですが、これは同じデータを2台のハードディスクに書き込み・読み込みをする技術です。完全に同じデータが保たれるため、どちらかのハードディスクが物理的に壊れてもすぐに復旧が可能です。
これだけだとウィルス感染した場合に、同じウィルスデータを書き込んでしまうためにデータ保護にはなりません。そこで外部にもう1台、ハードディスクを用意してそこにデータをコピーするのです。
そうすれば1~3にあるようなことが起きてもデータは復旧できます。
こんなことを言うと「そんな予算がない」と言われてしまうこともあります。
でも考えてみて下さい。ハードディスクは車のような値段ではありません。
データという『価値』の消失と、ハードディスクの値段を考えれば、明らかにハードディスクを買っておいた方が経営的にも健全なのです。
バックアップはやろうとすれば、ものすごいコストをかけなければならないものです。
ですが、手軽にできる部分で「実用十分」ということもあります。
まずはそこからはじめてみては、いかがでしょうか?